埋葬されてもゲームがしたい

PC/Steamゲームのプレイ感想を中心に書いてます

【VA-11 Hall-A】未来のバーで展開されるヒューマンドラマ【Cyberpunk Bartender Action】

VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action on Steam

www.youtube.com

どんなゲームか…

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アンドロイドと人間が対等に暮らしている未来のディストピアの街が舞台。そこでバーテンダーとなって、お酒を提供して客の話を聞く形式のノベルゲーム。客には義手のハッカー、アンドロイドのセックスワーカー、探偵と幾多の職業の人が訪れてくる。彼らの愚痴を聞いていくと、その人の物語や価値観が見え、心動かされる話も多い。ヒューマンドラマが好きな人は絶対的にオススメ。

そんなに自分を責めるものではありません。
その調子で続けていたら、自分を許せる日も来なくなってしまいます。
自己嫌悪は穴を掘るのと一緒。
その穴は二度と埋まることはありません。~ゲーム中の台詞~

ゲームパートのカクテルを作る部分はPapers, Pleaseに近い印象を受けるが、作業手順が増えることはない。注文時に謎かけをする客や甘くて冷たいカクテル等と商品名を言わない客がいる。注文を無視し、酔わせることで特別な会話を聞き出せることも…。

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通常|酔った時

※注意点:対象年齢が17歳以上。お酒の席もあって会話に生々しいポルノ要素がとても多いので苦手な人は注意。性交の話が当たり前のように出てきます。 

感想

ディストピアにある小さなオアシス【VA-11 Hall-A】のバーでは、誰もが素直で優しくなれる。このゲームを通して、足りないものが満たされていくような感覚になり、心を落ち着かせリラックスしてプレイできた。音楽もすごい良くて、作業用BGMとしてゲームを起動するくらいに最高。

ロボット三原則が昔に廃止されている設定は本当興味深い意見で、そんな優しい世界が本当に来ると良いですね。

余談… 

世界観がとても魅力的で、未来なのにどこかリアルに感じるのは開発会社が住んでいたベネズエラの国情を表現していたからだと思う。ゲーム中に読める新聞の内容でも読み取れて興味深かった。犯罪で腐敗し、民衆が国軍をリンチする状況。物資の供給不足や移住問題。その中でも、普通に仕事をして暮らしている人々が主人公のジルだろう。※ゲーム内でも80ドルではまともな食事はできないと言われ、テレビに表示される「低価格のカップラーメン」は59.99ドルもする…とインフレ状態もわかる。(実際ベネズエラは300万%のインフレが起きている)

扇風機の名前が仮面ライダーWだったり、カクテルにもパロディも多いのも面白った。