埋葬されてもゲームがしたい

PC/Steamゲームのプレイ感想を中心に書いてます

【LISA RPG】MOTHERに影響を受けた、奇妙で愉快で陰鬱でポストアポカリプス

LISA(980円:有志日本語有り)

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ミーはハゲのおっさんじゃないから、地獄の業火に焼かれないように左の扉選ぶよ。OneshotやUndertaleのコミュニティで何度か話題に上がっていたので気になってプレイ。上記ゲームのようなメタ要素はないので、それを期待している場合は購入をオススメしない。

どんなゲームか

女性が滅亡し、男性だけが生き残った世界が舞台。新しく子供も産めないので後は朽ち滅びるのを待つだけ…。そんな中、主人公は赤ん坊を拾う…性別は女性…世界を救う、最後の希望となる女の子だ。この子を大切に育てようとするが、女性が生存していることがバレて誘拐されてしまう。拐われた女の子を取り戻すために旅が始まる…。という綺麗事では終わらないのがこのゲーム。

 

ストア説明文に「嫌悪感や非道徳的な内容が含まれています」と書かれている様に、憂鬱な内容が続くゲームである。ポップなドット絵と、愉快なサブイベントで緩和されるが、それでもメインのストーリーは重苦しい。f:id:ayanon_6y:20181231161516p:plain

LISAは三部作あり、1部ではタイトルでもあるリサが主人公。日常的に父から性的虐待を受けていた様子等がわかる。2部作がこのゲーム、薬物中毒のハゲのおっさんが主人公。父からの虐待、リサが虐待によって自殺したこと等をトラウマに抱えている。3部作はDLCで2部作の後日談。前作の主人公ブラッドが育てた娘が主人公。彼女もブラッドの過保護な育児や環境から…と負の連鎖のストーリーになっている。 

すべての作品をプレイした感想は、憂鬱で言葉にできなかった…救いはなかったのかと。虐待した父も、奥さんを失ったキッカケで狂い始めている。行く手を阻むバッゾーも過去に…。気づいた時には皆それぞれ手遅れだったんだ…という悲しみだけが残って終わったゲームだった。それだけにこのゲームを他人にオススメできるか?と問われると難しい。それでも僕は好きになれた作品なので、気になったらプレイしてみて欲しい。

 

 お茶目なサブクエスト。世界観や可愛い?アートデザインも素敵だが、このゲーム音楽も最高に良い。ゲーム内に登場する曲はなんと90!絶望しかない世界で明るく生きようとする楽しい曲から、狂気に満ち溢れた曲と様々ある。一度耳にしたらクセになる曲が多い。

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男しかいないので男色要素もあるし、性のはけ口としてそういうお店もある世界なのはもちろんのことである。お下劣なマザーなんて例えられてるが、大体あってるかもしれない。

【Super Cloudbuilt】ハイスピードパルクールアクション

Super Cloudbuilt(1,980円/日本語有り)

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ブースターを利用してダッシュ、壁走り、二段ジャンプ等を駆使するハイスピードパルクールゲーム。壁走りしながら障害物を銃で撃って排除したりと忙しく、後半のステージはタイミングを覚えるまで、何度もゲームオーバーになるほど難易度は高め。

最初は時間を掛けての1度クリアになるが、2回目以降は立ち止まらずにクリア出来るようになるので反復練習がモノを言うゲーム。立ち止まってゆっくり進んでいた箇所も慣れた頃はノンストップで駆け抜けるようになっている…この時、ゲームキャラが自分の身体の一部になる感覚が来て、最高にハイってヤツが味わえる。

 

タイムアタックやチャレンジモードがあるので己の腕を磨くには持ってこい。チャレンジモードは武器縛り、HP1、ブースター縛り等がある。反復練習の変化を与えてくれるので技術を磨くのに飽きが来ないのも良い。チャレンジモードをクリアすると使い捨てのアイテムが手に入る。使い捨てアイテムは最大HP増加等があるので、難しいと思ったステージでは積極的に使っていこう。

 

自分が思うように操作できたときの快感とこのスピード感の気持ちよさは、是非体験して欲しい。そして、 プレイを極めるとココまでいくらしい…。コース上殆ど走ってないぜ…。

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僕のSteamアワード2018

今年で3回目となったSteamアワード…毎年やる企画みたいですね。そんなわけで今回も投票したゲームを紹介したいと思います。※前回以降投票したゲームは除外しています。

2016年の記事はコチラ(僕のSteamアワード2016)

2017年の記事はコチラ(僕のSteamアワード2017)

 

The Steam Awards

今年最高の輝きをノミネートするためだけに召集される、Steamアワード選考委員会の出番がやってきました。この名誉ある選考委員のメンバーに、最も相応しい人物として抜擢されたのは…あなたです!あなたの使命は、ゲームというメディアを向上させた作品や開発者を、様々なゲームのカテゴリーと同じぐらい独創的な指標によって決定することです。そこで、その素晴らしさを測るための新たなカテゴリーをいくつか用意しました。選ぶのはあなたです。さっそくノミネートを開始しましょう!

ゲームオブザイヤー賞

没入感あるゲームプレイ?それとも心を掴むストーリーと魅力的なキャラクター?凝ったデザイン、それとも常習性ありなマルチプレイヤー機能?理由はともあれ、2018年のゲームオブザイヤー受賞作品は瞬時に名作の仲間入り間違いなし!

CrossCode (1,980円:日本語有)

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今年ついに正式リリースされたCrossCodeは、僕が経験した中で2018年最高のアクションRPGゲームだと思います。MMOが舞台のゲームで、ストーリーの合間に行われる会話はMMOならではやり取りが多くて懐かしい気持ちにさせてくれました。16bitとMMOを体験したことある人には是非プレイして欲しい作品です。

※パッチで現在は修正されましたが、パズルの難易度が結構高めです。

 VRゲームオブザイヤー賞

VRゲームデザインの世界では未開拓分野。標準もまだ定まらぬ無法地帯ともいえるこの分野では、なんでもアリ。この賞はケタ外れに楽しいだけでなく、この分野の未来の形成に貢献した作品に贈られます。

Hand Simulator (198円)

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パーティーでワイワイ楽しむバカゲーで腕を操作する「Surgeon Simulator」に近い。ガバガバな操作と仕様でゲラゲラ笑えるだろう。人数が集まったらとりあえずコレを遊んでおけば間違いない。直近でも新しいモードが追加されているので注目だ。

 愛の為せる業で賞

このゲームが誕生してから随分経ちました。チームは良き親として、創作物であるゲームを大切に育み、サポートを続けています。長い年月を経た現在でも、このゲームには新しいコンテンツが追加されています。

 No Man's Sky(6,080円/日本語有り)

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一度はこのゲームは失敗したと開発側が諦め次回作を作っていると発言した事もあったが、アップデートを頻繁に行い直近のレビューは9割以上が好評化になっている。地の底まで落ちて、這い上がってきたゲームとして記憶に新しい。

最優秀開発者賞

ファンの声を取り入れたり、誰もがアッと驚くコンテンツを制作したり、文句なしに最高のゲームを作るという約束を果たしたり…この賞は2018年、圧倒的な成功を収めたゲーム開発スタジオに贈られます。

tobyfox

今年発表されたDELTARUNEは衝撃でした。序章でありながらに日本語化されていた事やOSTすぐに用意されていた事は嬉しかったですね。ユーザー間で音楽に至るまで様々な考察をしてリリースを楽しんでいる様子も好きです。続報が待ち遠しいです。

 最高の環境で賞

やたらとおしゃべりの多いカットシーンに、またヘルスパックが必要だというリマインダー。キャラクターは過大評価されている、ということを素直に認めませんか?この賞は、時に息を呑むような景色が、千人のおしゃべりなヒーローよりも心に響くということを教えてくれた作品に贈られます。

OneShot (980円:日本語有)

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太陽が失われた見知らぬ世界に来た「ニコ」とプレイヤーは世界に光を取り戻すため旅をするというアドベンチャーパズルゲーム。PCという仕様を活かした謎解きは鳥肌がたったのを覚えている。登場人物も魅力的でこの世界全てが大好きです。

 フレンドと​プレイしたいで賞

誰かと一緒に遊ぶと全く別の体験ができるゲームがあります。フレンドに守ってもらったり、逆にフレンドを裏切ったりする場合もあるでしょう。どちらにせよ、ここに選ばれたのはみんなで遊ぶと最高のゲームです。

We Were Here (無料)

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二人で協力する脱出ゲーム。居る場所が全く違く、二人の見えている情報も全く違う。お互いの情報を摺り合わして謎を解いていこう。答えが噛み合った時の快感を味わって欲しい。

※レビューにも多く書かれているが、librarian側は初めから全部の場所を探索できるようになっているが、Explorer側と一緒に1つの謎を解いたら先に進むようにしてください。先に部屋は次に使う謎解きなので、混乱するかもしれない。多少の英語力は必要かも

最高の歴史改変で賞 

過去を思い出せない者は、同じ過去を繰り返す運命にあり、過去を覚えているのに、敢えて歴史を書き換えることを選んだ開発者は、2018年、もっとも面白かった歴史改変をたたえるこの賞を受賞する運命にあるのです。

Quantum Break (3,980円:日本語有り)

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濃厚な実写ドラマがあるゲームでストーリーを重視したい方にオススメの作品。時間という概念が崩壊したらこの世界はどうなってしまうのか…それを実行しようと者、止める者…2人が時空を操る特殊能力を駆使しながら展開していく…。

趣味はマシンいじりで賞

車、トラック、ロボット、からくり装置。この賞は、エンジン全開で忘れられない(たぶんマシンが作った)ゲームプレイ体験を味わわせてくれた作品に贈られます。

OLDTV(無料:日本語有り)

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表示された文字と文字の色が一致しているのか?正解、不正解を永遠にクリックして処理するゲーム。事務的で単調な作業だが、これがハマるハマる。BGMも心地よく、脳とゲームが一体化し、機械化していくサイケなゲーム。

 

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来年もSteamアワードがあるのなら、以前投票したゲームも投票可能にしようかな。

【Hollow Knight】ダークで可愛い世界のメトロイドヴァニア

Hollow Knight(1,480円:日本語有)

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会話の雰囲気がダークソウルっぽいメトロイドヴァニア

ボスを倒す度に新しいスキルを入手できる。ダッシュ移動や壁登りのスキルを入手すれば、今まで通ったMAPで行けなかった場所が進めるようになるのでスキルを入手する度にMAPを徘徊する楽しさがこのジャンルの醍醐味だ。

 

ゲームシステムとして、ジオ(お金)を貯めて最大HP等をアップグレードもできるが、ジオは死ぬとロストするシステムで、死んだ場所に向かえば回収できるが、その道中で死んでしまうとジオは0となって消えてしまうシステムになっている。大量のお金を抱えた時に拠点まで遠い時は心臓をバクバクさせてプレイさせたのもいい思い出。

 

道中やボス戦も結構高めの難易度だが、何度も挫けずにトライ&エラーするとちゃんとパターンを読んで倒せるようになるし、MAPもどんどん覚え経験が活きるジャンルなのでプレイ時間を重ねていくほど夢中になる楽しさで、早く先に進みたいっていう欲が押さえられなかった。

【Battle Chef Brigade】魔物を調理して、頂点を目指せ!!

Battle Chef Brigade Deluxe on Steam (2050円:日本語有り)

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世界の農場が魔物に襲われ食糧危機に陥った時、それを救ったのが魔物を狩り、調理する集団【バトルシェフ・ブリゲード】。そのブリゲードに憧れ、入隊を目指す田舎娘、主人公ミナの軌跡を描いたストーリー。

 

バトルシェフと言うからには当然、魔物と戦い食材を自ら調達する必要がある。

調理開始時に食材の指定、風味(ジェムの色)の指定がされる。この条件を満たすことで、減点されない。得点ボーナスが貰える等あるので、試合を有利に進めるために条件はクリアしておきたい。

また、食材を落としモンスターに食べさせた後に倒すことで食材が変化することもあるのでうまく利用していこう。 

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料理パートは3マッチパズル。最初の方は簡単に感じるが、物語が進むと新しい要素が追加される。3回転すると壊れるジェムや、毒等のお邪魔要素が増えてきて難しくなってくる。後半になると3品同時に作る必要があり、更に大変になってくるが、操作してない間にジェムを強化していく鍋等、お助けアイテムもあるので効率良い操作が求められてくる。

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ストーリ-中のキャラクター同士の会話のやり取りは魅力的なのが良い。

ゲームパートの最後の方は料理を三品出す必要があるので、食材を狩っている間に放置してもジェムが成長する器具など使い徹底的に調理時間を管理して組み立てていく忙しさは楽しかった。

【Zombie Night Terror】人を喰らい仲間を増やせ!ゾンビ版レミングス

Zombie Night Terror (1,280円)

レミングスと同様にゾンビ達は左右に動くだけ、そのゾンビ達を正しく誘導してゴールを目指すゲームだ。

 

コチラで指示出来るのは、ドアを破壊する階段を昇降のさせる程度、道中に人間が居たら噛み付いて仲間に数を増やしていこう。

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人間は無抵抗で喰われるワケじゃない…。銃やバットで抵抗してくるので…のろのろ歩くゾンビ達では全滅してしまう。

 

そこで突然変異のスキルを使って人間を襲っていこう。

高所に居る人間にはジャンプして襲い、壁越しに居る人間には爆発して壁ごと吹き飛ばす。遠くにいる人間には走って襲いかかる事ができる。

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はじめにも書いたが、レミングスに近い印象を受けるゲームでゾンビを指示してゴールまで導くのが結構忙しい。ゴールにたどり着くには突然変異のスキルが必須で、そのリソースとして駒のゾンビを増やす必要がある。ゴールする時にはゾンビの残数はカツカツで最適化となるルート構築を見つけ出すのがとても楽しかった。

 

【ICEY】ナレーションの支持に従って素晴らしいEDを迎えるゲーム

ICEY on Steam (1,180円:日本語音声/字幕あり) 

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簡単に説明すると、ナレーションを困らせて反応を楽しむ【The Stanley Parable】が2Dアクションゲームになったと思えばいいだろう。そう…ナレーションの指示に素直に従って、素晴らしいエンディングを迎えるゲーム。僕の言っている意味がわかるよね…?と書いたが、The Stanley Parableは純粋にナレーションを困らせるコメディー要素が強く、ICEYはナレーションはメタ要素を楽しむゲームになっているので上手いこと差別化ができていると感じた。

○○しろと言われたら逆の行動を取ったり、放置して先に進まないだけでも反応をしてくれるのがこのゲームの魅力。アクションゲームは二の次

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お笑い芸人ブルゾンちえみのネタや「日本語がないので☆1にしました」等と、日本人にも親しみやすいネタでローカライズされている。

 

余談

ICEYの難易度の違いは、被ダメージの増減、与ダメージの増減でノーマルモードでもアクションゲームとしてのやりごたえがあるくらいに敵が硬く、ラスボス戦はかなり苦戦した。ナレーションとのやりとりをメインに楽したい、アクションが邪魔だと感じた場合は、イージーモードに変更しよう。※イージーモードはすごい敵が弱くなる

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※迷子の森の入り口で放置してれば門を開けてくれるので、いつでも難易度は変更できるぞ。

因みに日本語音声を担当しているのは下野紘。英語音声/日本字幕等も出来るのでお好みに変更しよう。